手で脚を触っている女性

夏になるとテレビコマーシャルで、水虫の治療薬が紹介されることが多くなります。でも夏だけの病気ではないことは知っていましたか。なんとなく、足にかゆみを伴うのが症状の代表選手である・中年男性の病気だから若い女性が感染することなんて無い、そんな誤った知識も植えつけられているかもしれませんがそれだと自身が感染しても気が付かないままに感染経路を広げている危険性もあります。

ここでは、種類や症状・原因やその仕組みを見ていくことにします。

水虫になる原因と仕組みとは

水虫は白癬菌というカビが原因となり起こります。元々は地面の中で暮らしていたカビなのですが進化の過程で人間の身体にやってきました。人の皮膚に白癬を作る原因菌となるのは10数種類いて、そのうち日本には5種類から6種類程度います。

白癬菌が好むのは皮膚の角質内にある物質・ケラチン、ということで足だけでなく全身の皮膚に感染するのであり、決して足だけの病気ではないようです。ただ皮膚にくっついたというだけでは感染とは言えないのですが、24時間程度経つ中で内部に潜入しその活動を広げて行くと感染者に・様々な症状が引き起こされることとなります。すなわち、白癬菌と接触する原因があったとしても24時間以内に洗い流せば良いのです。不潔にしているから感染する、それはある意味間違いではありません。1日1回きれいに洗い流す時を作りましょう。着ていた衣類にくっついていることもあるので、お洗濯して清潔に保っておくことです。ダニなどは繊維にがっちりと絡みついて、洗濯しようと掃除機で多少吸い込んだ程度でも離れることはありません。でも白癬菌はそれほどの強力性はないので、安心して他の非感染者の衣類と共に洗ってやっても問題ないようです。

一般的に知られているのは趾間型水虫、足の指と指の間に起こるこれこそがかゆみを伴い皮膚をグジュグジュにする所謂水虫の症状を持つものです。かゆいならば感染したと即気が付き、対処しなければとなるのではないでしょうか。でも自覚症状の無いバージョンもあるので要注意です。それが角質増殖型と呼ばれるもの、こちらは足の裏やかかと部分の角質にやってきます。その病名の通り角質が厚くなり硬くなるのです。表面はザラザラになって皮がむけてきて、まるで冬場の乾燥肌のようです。でもこの症状が特に強くなるのは梅雨時期から夏場にかけてなのですから、乾燥が原因では無いわけです。もしかしてと気が付いて、すぐに病院に行くことが出来るようにするにはどういった症状があるのか知っておく方が良さそうです。趾間型だとなんとなくむずがゆいといった程度なのに対し、足の裏や縁に出来る小水疱型になると強いかゆみを伴います。その一方で、角質増殖型のような自覚症状なしというものもあるのです。

これらの症状、寒い時期になると収まることが多いです。冬には水虫薬のテレビコマーシャルもなりを潜めていることでしょう。でもそれでは冬には白癬菌が死に絶えてしまうのかというとそういうわけではないのです。ただ単に菌たちだってなりを潜めているだけ、皮膚の中にはそのまま存在します。そして少しずつ増殖し活動範囲を広げているのです。確かに発症したからといって死に至るようなことはないのですが、かゆみは日常生活の妨げとなります。皮膚がカサカサザラザラだと恥ずかしくてサンダルや素足になれないのではないでしょうか。激しくなると足を切断なんて事態も起こっているので、早期発見早期治療を行った方が良さそうです。白癬菌が原因となって起こっている病気なのですから、その対処法はただ一つ菌を死滅させることです。皮膚科などを受診して水虫であると病名が特定されれば、抗真菌薬が処方されるはずです。そちらを用法用量を守って使用していればかゆみも消えて、ぐちゅぐちゅだったりザラザラだった皮膚もきれいな状態に戻ります。よく分からないままに・恥ずかしいからと放置していても、自然治癒はありません。

水虫に感染しやすい環境

特に梅雨時期から夏場にかけて症状が強く出たりテレビコマーシャルでも大々的に放送されるようになるのは、白癬菌の好むのが高温多湿の環境だからです。カビや菌というとイメージしやすい暑くてジメジメしたところで活発化します。そしてちょうど、日本の梅雨から夏場の時期にかけての環境がピッタリ合うと言うわけです。

とりあえずその季節だけを注意していればよいというわけでもありません。何しろなりを潜めているだけで寒い時期にも白癬菌が死に絶えることはなく、人の皮膚の角質内に潜伏しています。普段は靴下を2重履きしたりしてとにかく寒さ対策で素足を隠してしまっている方も、温泉や共同風呂に行けばもちろん素足になります。水虫患者さんが何気なく足の水気を拭くのに使った足拭きマット、そこに菌たちは移って次の相手を待ち構えているのです。温泉だって日本人は大好き、特に冬場に温まりに行くという方も多いでしょうが寒い季節でもそこの環境は正に高温多湿なのです。できればそういう場所の足拭きマットは使わない方が良さそうです。様々な菌の温床となっていることでしょう。更に多いのが仲がよいからとお友達や家族でのタオルの共有、角質が移動しそうなものはなるべく個別で持っておくべきです。似たような環境でスポーツジムもあり、美しさを手に入れるために頑張る中で移されてしまって、今度は素足が晒せなくなったといった事態が起こらないようにもらって帰らないよう注意してください。

中年男性に多いとされるこの病気、そこには日本のサラリーマンのお馴染みスタイルがあります。クールビズという言葉もあり、暑い季節にノーネクタイは許されるようになりましたがさすがに足元をサンダル履きというわけには行きません。なので革靴で走り回っていることでしょう。決して通気性が良いとはいえない靴、それでいて足は1日にコップ1杯もの汗をかく場所なのですがそれを吸い取ってくれる吸水性だってありません。その結果、蒸れて高温多湿環境がここにも作られてしまいます。靴を脱いだときにムワッとするので、その状況は分かるはず、特に足をしっかりと固定されてしまっていて指を自由に動かせないのですから指と指の間に汗は溜まる一方、趾間型を発症する患者が多いのも当然のことです。一生懸命がんばってお仕事してくれている証拠、嫌わずにいてあげてください。

靴の中が高温多湿と言えば、女性のパンプスやブーツの中だって相当な物です。特に女性は、それなりに吸水性の高い靴下を履く男性と違ってこれらの靴に合わせるのはストッキングですから、更に吸水性が落ちてしまうのです。男性同様に仕事をする女性が多くなった今や、パンプスプラスストッキングで走り回っている方もよく見かけるでしょう。冬場と言えばブーツで温かいショッピングモール内を歩き回っていたりします。男性の病気というイメージが強いですが、女性の患者も実は隠れているけれど多いものです。隠していても治ることはありませんから、出来るだけ感染を広げる前に早期治療を行ってください。

どんなに嫌でも梅雨・そして夏という季節はやってきます。温泉好きな日本人も多いですし、革靴やパンプス・ブーツを履かずにいるわけにもいきません。高温多湿環境と触れ合う機会は誰にでもあるのです。ただ、24時間以内であれば表面に白癬菌が付いているだけ、それを自宅に帰ったら必ず洗い流すようにしておけば充分予防になります。

記事一覧
小水疱型水虫の症状と対策とは?

足の裏や縁に小さな水泡や膿泡が出来て、これが小水疱型水虫です。小水疱と言いますが、通常は2ミリから3...

2019年09月30日
角質増殖型水虫はクリームタイプの治療薬を使いましょう!

角質増殖型水虫こそ、水虫の症状としての認知度が少なく自覚なし患者の多い病気と言えるでしょう。ただ、ザ...

2019年10月31日
趾間型水虫になってしまったときの対処法とは?

水虫といえば多くの方がイメージするのが趾間型水虫、何しろ足の指と指の間といえば汗が溜まりやすい場所な...

2019年10月16日
水虫治療薬として使われるニゾラールの効果とは?

水虫治療薬、ラミシールも人気ですがニゾラールが使われることもあります。ニゾラールの方は有効成分がケト...

2019年09月10日
ラミシールを使って水虫を撃退しましょう!

皮膚科に行った際に、水虫に感染していることが確定したら処方してもらえる抗真菌薬、ラミシールであること...

2019年08月23日
痒くない?自覚症状のない水虫とは

水虫といえばかゆみを伴うもの、そういったイメージしか持っていない方は要注意です。なぜなら自身が感染し...

2019年08月12日